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代表メッセージ

 1976年に松下電器貿易(株)(現パナソニックホールディングス)のグループ会社として、主に外資系の半導体、電子部品、計測機器等を輸入し日本国内で販売する”商社”でスタートしました。2014年から調達専門会社として再スタートし、現在に至ります。今まで積み上げてきたものは我々の血肉となり、商社としてのDNAがきちんと受け継がれています。それを生かしながら調達SCMという事業を一つのコアにし、更に深化をしていきたいと思っています。

 

 我々は非常に独特で画期的な事業展開をしています。物流商社的に一部門で調達トレーディング事業を展開している会社もありますが、調達SCM事業に特化した商社は日本にほぼありません。いわゆる"商社"というサプライヤーとお客様との中間で"繋ぐ"仕事に対し、お客様の調達部門の一部分として「見える調達」を提供しています。単にモノを流すだけの役割は今後淘汰されます。経済活動の中で合理性を追求していけば、太くて短いパイプであればあるほど情報が"見える化”されるので、いかに情報を活用できるかが当社の非常に大きな腕の見せ所です。サプライチェーンの課題を解決することが社会への貢献に繋がっていて、社会からのニーズは今後も変化します。我々自身も一企業として変化し続けるために、どのような事業領域を戦略的に攻めていくかが重要となります。

 私はメーカー系商社で海外への輸出営業や輸入営業等、営業一筋でキャリアを築いてきました。18年ほど中国に駐在をしていたため、常に異文化に接している状態でした。東南アジアやヨーロッパにも出張し、グローバルではなく"global and local"という視点を大切にしてきました。過去の経験から、マネジメントで大切なのは現場にできるだけ近づいて確認をすることだと学びました。過去積み重ねてきたことは、当然のことながら今や未来を考える上で大切なことであり、過去の経験・知見・ノウハウを社員に伝えるのが私の役割の一つだと思っています。

 仕事をする上で、役員・従業員に対して「専門性の向上」「日に新たな挑戦」「全員経営」という三つの心構えを示しています。

・目的を持って仕事をすること、幅広く自分の仕事や周囲に関心を持つ「専門性の向上」

・昨日よりも今日、今日よりも明日という意識を持つ「日に新たな挑戦」

・全員が経営者であるという自覚を持って仕事に取り組む「全員経営」

この三つの意識を持って働いてほしいと思っています。

 

 経営理念にも"プロフェッショナル"を掲げていますが、プロフェッショナルとは何でしょうか。グローバルな人財とはどのような人か、社員に考えて頂きたいと思っています。決して語学が堪能という意味ではありません。語学力はあくまでツールです。例えば、挨拶や感謝の気持ちを伝える等、基本的な言動、異文化の受容力、プラス語学力。素直さを忘れず、真摯に仕事に向き合ってほしいと思っています。また、近年若年層も増えており、新しい発想に期待をしています。それぞれの年代によって育ってきた環境が違うので、当然考え方やものの見方が異なります。それがむしろ良い効果を生み出すので、若い年代の人たちの自由で新しい発想に期待し、会社を、そして社会を変えていってほしいと思っています。

 例えば育児・介護等、家庭の事情で出社が難しいという場合でも、会社として可能な限り相談に乗り、働きやすい環境を目指しています。実際に、日本国内だけでなく海外でも在宅勤務への切り替えをして雇用継続ができているという事例もあります。今後も社会の変化に応じて柔軟に制度・福利厚生を見直し、更に働きやすく、やりがいを実感できるような職場環境を構築したいと考えています。

 レスターグループは、半導体及び電子部品事業、調達事業、電子機器事業、環境エネルギー事業等、非常に多角的な事業を展開しています。グループ間でのビジネスや人材、ノウハウの相互活用によるシナジーにより、あらゆるニーズに対応できるエレクトロニクスの情報プラットフォーマーを目指しています。

 

 お客様にとって当社がなくてはならない存在になるため、サプライチェーンマネジメントという事業領域のビジネスチャンスに最大限取り組んでいきます。それがグループ全体の中で新たなビジネスを作り上げることにも繋がります。グループ会社の新たなビジネスを我々がサポートする等、当社ができることがまだまだあると思っています。

 サプライチェーンマネジメントの革新は社会課題を解決する可能性を秘めています。今後とも「お客様の調達商社」として、社会課題も解決するサービス・ソリューションカンパニーとなり、少しでもお役に立ちたいと願っております。当社の事業は信頼関係で成り立っています。今後も更に信頼関係を強固にして、調達事業の拡大、深化をしていきます。


代表取締役社長 中山 重美